先日、以前勤めていた会社の同僚に会う機会があり、色々話しをしました。
彼(K氏)は現在年齢50代中盤です。以前、同じ職場で私は技術、K氏が品保として新製品開発や量産品維持、品質問題対応などに中心選手として一緒に活動していました。
5~6年前に社内のFA制度を活用して全く別業界の職場へ移動していきました。それ以降、何度かは年に一度ほどはあって状況報告しあっています。
以前K氏に会った時は海外赴任の話しもあって結構本人も乗り気だったようでした。今回会った際に聞いてみたら海外赴任の話しは断ったそうです。父親が昨年亡くなり、母親が一人暮らししているので自分が海外にいると何かと不安なようです。
また、ちょっと前まで新入社員の育成をしてほぼ自立して動けるようにしたところだそうです。その後アサインされたのがISO9001の事務局だそうです。K氏自身はそれを聞いて「来たか・・・」と感じたそうです。これまで現場で指揮を執って問題解決したり納入先や仕入先と交渉したりしていたK氏からすると非常に物足りない、というか閑職に追いやられたように感じたそうです。
事務局はその審査対象の部署がISO9001に準拠した仕組みになっているか、をアドバイスしたり準備の手伝いしたり。どちらかというと自分で考えて行動する、というよりも決まったルールなどに基づいて動く、もしくは各部署が動いているかをウォッチする、といった業務になります。各部署の実務者からは「事務局は言うだけだからいいよなぁ」なんて恨み節を吐かれることが多くなります。
さて、もし皆さんがこういう状況になったらどう思いますか?入社時、若い時はバリバリ仕事をして出世したい、社長になりたい、給料増やしたい、キャリアを積んでもっと良い会社に転職したい、独立したい、といったようなことを考えていたことでしょう。
会社に残って年齢が上がれば上がるほどポストが少なくなります。会社では評価方法は代わり、終身雇用制度はとうに過去のものとなりました。同世代の人との競争に勝てなければ上がれないし、下から来た人に追い抜かれたりします。
その時にどう感じるでしょうか?色々悔しい思いをしたりすることもあるでしょう。
『人はものごとによって悩むのではなく、その受け取り方によって悩むのである(エピクトテレス)』
そこに一般的な正解はありません。各自の考え方、そこまでの経済状況、家庭での状況などがあります。その人自身の考え方、価値観が結構障壁になったりすることもありますが、同じような悩みを持っている方々の参考になれば、と思い、次のブログでは幾つか例を挙げますので参考にしてみてください。
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