練習は嘘をつかない、努力は裏切らない、といった言葉が良く聞かれます。
どんな練習でも、どんな努力でも・・・、ではないと思いますが、時間は掛かるにしても無駄にはならないはずです。
ゴルフの世界(?)では「今日の練習は3年後に」なんて言われたりします。
練習の質
さて、練習、努力の質について。良し悪しではないのですが、その目的に応じて質は考えた方が良いですね。以前も触れた目的と手段を混同しないためにもしっかり考えてみてはいかがでしょうか?
今回はゴルフの練習をベースに考えてみたいと思います。が、他のことにも色々応用が利く、というか同じ考え方は出来ると思います。
繰り返し練習
文字通り、同じことを繰り返す練習です。ドライバーショットならドライバーショットばかり、何十球も何百球も繰り返し打ちます。これは同じスイングを固めることや振る体力をつけるような練習でしょうか。
スイングを固めることが目的であれば1球1球スイング、身体の動きなどを確認しながら打ち込みます。その場合は打った球の行方がフィードバックになります。高い球、低い球、右に行く球、左に行く球、右に出て右に曲がる球、真っすぐ出て右に曲がる球など、その球筋からインパクト時の軌道やフェースの向きを確認します。
基本的にゴルフの練習場は平らなところから打てるので繰り返し練習には適しているでしょう。
体力をつけるのであれば思いっきりマン振りしてみたり、スイングの形よりも速く降ることを目的とした練習になります。ただ、身体に負担はあるので注意は必要です。その辺りは現在では色々な考え方、理論があるので勉強してみるのも良いでしょう。
繰り返し練習は同じことを繰り返すのでいずれは上手く打てるようになるでしょう。上手く打てたから終わり、ではなくてそれが完全に身に着くまで繰り返す必要がありますね。『100球上手く行っても次の1球が出来るとは限らない!』
ただ、上達をしたいのであれば球数こなすこと、時間を潰すことだけを目的にはしたくないですね。
ランダム練習
実際にゴルフのラウンドをしていると気付きますが、同じ条件で打てることはまずありません。OB打って暫定球を打つ場合は比較的同じような条件、状況で打てますが、普通はクラブ、距離感、ライ、風向きなど毎回違います。一球一球が違うので基本的に打ち直しは出来ません。練習場ではライや毎回同じですが、クラブ、目標、球筋を一球一球変えたりするのがランダム練習です。
実際のゴルフでは打ち直しが出来ないので一球入魂です。パッティング練習でも良くボール3つくらいを同じ場所から打つ人がいます。1球打てば曲がり、スピード感が分かるので2球目、3球目は入る、寄ることはあります。でも、本番ではその能力はあまり意味はありません。1球勝負であれば打つ前からラインを読んで曲がり、スピードを決め、パッティングする。その結果からフィードバックを得ていきます。
ランダム練習は常に本番を意識した練習になります。なので、実際にラウンドをするのが一番良いランダム練習になりますね。
まとめ
どんな練習が良いか、これは結局その人が何を目指すかに寄ります。目標設定をして上で現状把握。そのギャップをしっかり分析する必要があります。これはゴルフに限らず、他のスポーツ、仕事、受験勉強でも同じです。体力をつけたいのか、再現性を付けたいのか、感覚を磨きたいのか。それらに対して練習法はいくらでもあります。上記にあげた繰り返し練習、ランダム練習の組み合わせもあるでしょうし、それ以外の練習も幾らでもあります。
また、練習したことで自分に自信が持てるようになるのがメンタル面でも有効です。実際に結果が出るか否かは別問題です。その練習が質によるものなのか、量によるものなのか、両方なのか。それくらいの気持ちを持って練習に取り組みたいものです。
色々自分なりに試してみてやってみることです。考えれば考える程自分の目標への近づき方が早いと思います。この早い遅い、というのは他の人に対して、ではありません。自分が相手なので実際には早い遅いはありません。仮になかなか成果が出なかったとしてもそこから得られることはたくさんあるのですから。
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