最近セッションさせていただいた方でコーチング(のようなもの)を受けるコト自体が初めての方が結構いらっしゃいます。

所謂、国際コーチング連盟(ICF)で定義、規定されているコーチングがコーチングなのですが、それ自体があまり一般的ではないのかもしれません。クライアントさんはコーチングを受けてみたい、と思っていてもクライアントさんが思っているコーチングがICFで定義されているコーチングと違っていたり、実は(コーチのバックグラウンドをベースに)色々教えてもらいたい(ティーチング)、手伝ってもらいたい(コンサルティング)、メンタルで悩んでいる(カウンセリング)の方もいらっしゃいます。そもそも、私がコーチングを学ぶきっかけになったのもコーチング自体を勘違いしていましたし(笑)。

今回は私が考えるそれぞれの違いに触れてみたいと思います。

カウンセリング(Counsering)

カウンセラーとクライアントの関係は医者と患者の関係に近いですかね。クライアントが悩んでいることに対して原因を探っていくことになるので診察する、というイメージが近いと思います。それに対して捉え方、考え方を変えるようなアドバイスを送る、というのは処方箋を出すイメージです。

カウンセリングは現在から過去に焦点を合わせて、クライアントが何故どのような心理状態になっているかを探っていきます。生い立ち、生活環境、教育環境などによってその人の価値観が醸成されていますが、それ以外の価値観を許せず苦しんでいるのかなどを探っていきます。そこでクライアントが持っている価値観を否定せずにそれ以外の価値観があることを認めてもらうように仕向けていくことになりますね。

ティーチング(Teaching)

技術指導などがこちらにあたりますね。野球、ゴルフなどのスポーツのコーチはほとんどがこちらに当たります。ゴルフではティーチングプロと呼ばれる人もいます。ここではクライアントとの関係は先生と生徒、師匠と弟子、みないになるかもしれません。

コーチが持っている技術や理論をクライアント、弟子に伝える、教えることです。英会話の先生などもそうですかね。というか、先生はティーチャー、つまりティーチする人なので先生がするのはティーチングですね。

また、教える際にクライアントの弱点を診断し、練習方法、ドリルという処方箋を出すこともありますね。

ティーチングの中では生徒が技術的に先生を超えることはないのかもしれません。超えるとすればそれはすでにティーチングの枠を超えているのでしょう。

コンサルティング(Consulting)

経営コンサルティング、販売コンサルティングなどコンサルティングとつく仕事やコンサルタントという役割があるので非常に広く知れ渡っているかと思います。なので、関係としては依頼者と受託者というイメージでしょうか。

ティーチングのようにクライアントに技術指導をすることもありますし、クライアントに代わって調査や提案をしたりします。短期的に結果を求めるクライアントであればコンサルティングが一番手っ取り早く結果を出せるかもしれません。ただ、それをしっかりと手の内化しないといつまでもコンサルタント頼りになり出費が続くことになります(笑)。

色々なタイプのコンサルタントがいらっしゃるのでクライアントは自分の考え方、目標達成難易度、その後の維持方法などをしっかり考えた上でコンサルタントを選び、指導を仰がなくてはなりません。

コーチング(Coaching)

コーチングは目標達成や能力発揮を支援し、将来どうありたいか、と重視します。カウンセリングが過去、どうだったかに焦点を合わせますが、コーチングでは未来にどうありたいか、に焦点を当てます。コーチとクライアントの関係は一緒に伴走する協働関係です。例えば、格闘技のセコンド、ゴルフではキャディがそれにあたるでしょうか。勝利や結果をいう共通の目的、目標のために一緒に頑張る、という関係です。

ICFで規定されているコーチングではコーチがクライアントにアドバイスすることはありません。コーチはクライアントが考えを巡らせたりイメージが湧くような質問を投げかけます。クライアントはそれによって頭の中が整理されたり、気づきを得ることで自分の意志で行動を決めます。自分で考えて選んだことなのでモチベーションも上がりますし、責任感も湧きます。コーチはその背中を押したり励ましたりします。そうするとコーチングって質問していれば良いの?と思われるかもしれませんが、それだけではありません。クライアントが目標をイメージし、そこへの道筋を考えるのをサポートするのにコーチ自身への信頼が必要ですが、その信頼に足る人物でなければいけません。また、セッションの中で信頼感、安心感を感じられるような応対も必要です。

ティーチングやコンサルティングがクライアントに知識や情報、技術を授けます。コーチングはそういったことはありませんが(完全にないわけではありませんが)、クライアントが自分で知識を得たり技術を身に着けたりする。つまり、自律して思考、行動し結果を得ることが出来る様に成長を促します。

まとめ(Summary)

コーチング、カウンセリング、ティーチング、コンサルティングなどどれを選ぶかはクライアント次第です。ただ、クライアント自身もそれを理解しきれている人は多くありません。クライアントが求めるものをしっかり掴み、それに合わせた対応できるコーチが良いとは思いますが、それもそれで難しいのかもしれません。優秀なコーチはクライアントがコーチングが適していないと思えばカウンセリングやティーチングを勧めることもあります。

私のイメージですが、第一領域(緊急且つ重要なこと)にはティーチング、コンサルティング、カウンセリング。第二領域(緊急ではないが重要なこと)にはコーチング、というイメージです。第一領域、第二領域については7つの習慣に述べられていますが、過去のブログでも触れていますので参考にしてみてください。というか、過去にも同じようなテーマでブログ書いていました(笑)。よろしければそちらもご覧ください。

 

現状に不満、不安がある方、何かを変えたいと思っている方、もし興味があればぜひお問い合わせください。

 

こちらでも軽く自己紹介しています。⇒コーチ探せる事業継承面門ネットTruly App

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