安全、という言葉。何よりも重要、優先するべき、ですね。

実際にはその「安全」にも言葉の上では色々あります。それについて云々、ではなくてここから考えを応用すると色々な価値観、行動原理にも適用できます。そのあたりを読み取ってもらえるとありがたいです。

本質安全と機能安全

安全第一、のように安全とは最優先されるべきことです。万に一つでも事故はあってはならない、という思想ですが、実際にはまれに起こってしまいます。

安全を追求し、それを構造でなんとかしようとすればするほどそのための工数(コスト)は掛かります。それを仕組み、ルールでなんとかしようとするとそれに従う人の倫理、良心に委ねることになりますが工数(コスト)は掛かりません。実際にはルールを守っているか否かを見張る人が増えたりしますが(笑)。

例えば、車社会で、交差点に信号、横断歩道があります。信号によって止まったり進んだり、が決まっていてそれを全車、歩行者等が守っている限り事故は起こりません。鉄道の線路を横切る際には踏み切りがあり、電車が近づいてきた時には遮断器がおります。事故があるとすれば信号無視やうっかりで見過ごしたなどが事故の原因になり得ます。これは所謂『機能安全』の考え方です。

土地の広さに余裕があったりすると交差点ではなく、立体交差になっているところがあります。立体交差であれば交差する車、歩行者が事故を起こすことはありません。ただ、このような環境、構造を構築するにはかなりの工数(コスト)が掛かります。例えコストが掛かろうと絶対に事故が起こらない、というのは一般的には大きな安心感があります。これは所謂、『本質安全』の考え方です。

安全に対して何かしら手を打つ時、どちらの考え方で安全を確保するのか。リスクとリワードを天秤にかけて決断するのが経営者、管理者の役割、責任なります。

日本では絶対安全(所謂、本質安全)の考えが当たり前ですが、欧州は機能安全的な考えも十分に通用します。高いコストをかけて絶対に壊れないモノを作る日本製造業。故障はするけど最悪の状況は避けて安全な壊れ方をする、壊れたら交換すれば良い、その代わりコストは安い、という考え方の海外の製造業。一長一短はありますので、決めるのはあなた、です。

アクティブセーフティー(予防安全)とパッシブセーフティー(受動安全)

予防安全はとにかく事故が起こらないようにする考え方。受動安全は万が一起こってしまった時にその被害を小さくする、回復を早くするための手を打つ、という考え方です。

自動車で言えば、ABS(アンチロックブレークシステム)やTRC(トラクションコントロール)など、車が運転手による制御が不能に陥った際に車の挙動を安定させ、運転手が制御できるようにすることで安全を確保、事故を未然に防ぎます。これは『予防安全』です。ただ、運転手自身が車の動きを完全に制御できるのであれば、これらの安全装置は不要です。

一方、事故が起こってしまった際に被害を最小限に食い止めるため、ということではエアバッグ、シートベルト、はたまた自動車保険もそれにあたります。これらが『受動安全』に当たります。この特徴は事故がなければ活躍することはない、ということです。エアバッグやシートベルトはほぼ標準で搭載されていますが自分で追加料金払ってオプションで付けても、高い保険に入っても、事故を起こさなければただのコストであり、回収できることはありません。安心を買う、という考えです。

これらの安全を生かすには、自分自身の環境、能力を知らなければなりません。知らなければその安心を買っておけば安心なのかもしれません。ただ、コストはかかります。色々な考えがありますが、決めるのはあなた、です。

安全にも色々

如何でしたでしょうか?何か感じるコトがあったでしょうか?

人それぞれですが、上記のもので安全という言葉を身の回りの何かに置き換えてみるとまた違った見方が見えてきて自分自身の価値観、行動原理を考えるきっかけになると思います。

私も過去の経験を踏まえて、現在自分を変えたい、と思っている方をコーチ、メンター、カウンセラーとしてサポートさせていただいています。目標はあるのになかなか変われない、続けられない、という方、是非一緒に取り組んでみませんか。お気軽にお問い合わせください。

こちらでも軽く自己紹介しています。⇒コーチ探せる事業継承面門ネットTruly App

Twitterでも軽く呟いています。

関連記事

  • 関連記事
  • おすすめ記事
  • 特集記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

TOP