なんのこっちゃ!?というタイトルですが、先日ホームコースの月例競技である方と昼休み中に会話した内容が面白かったので今回のネタにしてみました。
その方はちょっと悩んでいました。いつも一緒にゴルフしている仲間がシングルになってどんどん上達している。でも自分はまだハンデ10な上、最近はゴルフで何をやっても上手くいかない・・・。特にショットが最悪でまともに当たらない、フェアウェイキープやパーオンは全くできないそうです。もう、スイング迷路に入り込んでかなり経つそうです。
ゴルフのスイングはシンプルが良い、と言われるのですが、これほど複雑な動きはなかなかありません。長い棒(シャフト)の先に球を打つ部位(ヘッド)があって、打ちたい方向に対して90°違う方向を向いてスイングし、方向、距離感を両立しなければいけません。日常にはなかなかない動作ですね。巷のレッスン書ではアドレス、グリップ、テイクバック、トップの形、その時に下半身の動き、ダウンスイング、その時の手の甲の向き、インパクト時の頭の位置、顔の向き等々、こうすれば上手く打てる的なアドバイスがありますが、その量はキリがありません。それを始動して球を打ち、振り切るまでの1秒あるかないか、にやり切らなくてはなりません。
ムカデは無数の足がありながら絡まずにちゃんと移動できます。別の動物に『どうやって足を動かしてるの?』と聞かれ、それを説明しようとして言語化しようと考え始めたら足が絡まって動けなくなった、なんてネタになることもありますが、それに近い現象だと思います。
その人は基本的に思考回路、思考原理が私と同じです。上記のように考えすぎる傾向があるようです。周りの友人からは『考え過ぎに気持ち良くスイングすれば良いじゃん』と言われるんですが、余計考えちゃうんですよね。考えすぎる傾向がある人というのは基本的にネガティブ思考です。ポジティブな人は考え過ぎないわけではないのですが、成功したこと、成功するためにの戦略を考えます。一方ネガティブな人はそれらよりも失敗したらどうしよう、失敗した時の被害を少なくするために・・・、という思考の方が多いです(自分もそうです)。
ポジティブな人
ポジティブな人は上にも書きましたが、実行する前に上手くいった時のことを考えます。成功した時のことをイメージ出来ます。それが鮮明に浮かべば浮かぶほど、実際に成功する確率は上がります。上手くいかないこともありますが、それはそれ、とうまく受け流すことが出来ます。ゴルフで言えば、グリーン上でパットを入れに行きます。入るために『曲がる前に入れる』『ピンやカップに当てて入れる』などと考えます。
ネガティブな人
ネガティブな人は自分でネガティブとは思っていません(笑)。もちろん、実行前に失敗することをイメージするわけではありません。ただ、失敗しないような戦略だったり失敗した時に被害を最小限に抑えるような戦略だったりします。ゴルフのパットの例でいえば、入れに行く、というよりも『入らなかった時に次のパットを楽に出来るようにしたい』『ショートだけはしたくない』のような思考です。失敗した時の気持ちの落ち込みを少しでも抑えるためにあらかじめ失敗しても当たり前、と思っておくとか。マネージメント、という言葉にもたれてしまうタイプです。自分がこちらのタイプなのでこの思考についてはいくらでも語れるのですが(笑)、これくらいにしておきます。
自分がどちらのタイプなのか、を知っておくのは良いと思います(所謂、『己を知る』)。また、周りの成功している人、自分の尊敬する人がどちらのタイプなのかを自分なりに分析してみるのも良いと思います。
実験
その方はネガティブ思考であること、考え過ぎであることを自覚しています。前半は結構悪いスコアになってしまって半分投げだしてしまっていましたが、実験してみたら?という話になりました。ポジティブになり切ってみる、守りに入らないでガンガンやってみる、という普段、前半とは違う思考原理でやってみよう、ということです。スコアはもう壊れているので(笑)恐れるものはなく、実戦の中で実験できます。上手くいくかもしれないし、上手くいかなくてもそれが自分には合わない、ということが分かります。良い取り組みと思います。私も良くやりますが、上手くいくことも結構あります。だからと言ってそれがすぐに身に着くわけではないので根気良くやらなくてはいけませんが。
結果?
一緒の組ではなかったので実際どうだったのかは分からないのですが、後半数ホール残したところで待っているところに追いついたので訊いてみました。『気づいたらネガティブな思考になってる・・・』でした。そりゃそうですよね。すぐに意識して出来れば苦労しません。スコアも前半ほどではないようですが、良くなってはいなかったみたいです。
残り3ホールあったのですが、そこで改めて実験を強化(?)してみる、と言っていました。具体的には友人の上手な方(その人は超ポジティブ笑)だったらどう考えるかなぁ、というのをイメージしながらやってみる、と言っていました。
ラウンド後にどうだったか、と聞いてみたかったのですが、結局会えずじまいでした。ただ、結果を見るとその最後3ホールはパーとボギーで収まっていたので何かしら気づいたことがあったのかもしれません。次回会って話を聞いてみるのが楽しみです。
私も過去の経験を踏まえて、現在自分を変えたい、と思っている方をコーチ、メンター、カウンセラーとしてサポートさせていただいています。目標はあるのになかなか変われない、続けられない、という方、是非一緒に取り組んでみませんか。お気軽にお問い合わせください。
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