良く教え魔、って言われます。

私が、ではなくて一般的にそういう言葉が言われる、ということです(笑)。

ゴルフの教え魔

特によく言われるのはゴルフです。練習場で知らない人から頭が動いてる、とか何かしらアドバイスをされたり、なんてことを聞くことがあります。特に女性はおじさんからアドバイスされたり・・・。中には良いアドバイスをくれる人、というかたまたまアドバイスが当たることはあるのかもしれませんが、基本的には迷惑行為です。

コーチ、コーチングの意味

今回はそういうことを述べたいのではないのですが・・・。

一応、コーチ、という職業柄だから、なんですが。コーチはアドバイスしたりするものだ、と一般的には思われています。スポーツのコーチは技術指導もするのでそれが要因だと思います。一般的な、というか国際コーチング連盟で定義されているコーチはアドバイスはしません。

英語でのCOACHは辞書で調べると指導者、指南役などと出てきます。ただ、元々は馬車という意味もあります。馬車が引く荷台、というか人を乗せる台、という意味です。そこが派生して鉄道の客車、飛行機の普通客席のことを言います。つまり、指導する、というよりも客を乗せる、一緒に目的地へ進む、というニュアンスを含みます。アメリカの航空会社ではファーストクラス、エコノミークラス、とは言わず、ファーストクラスとコーチクラス、と言います。

教え魔と指導者の違い?

また、話が逸れました。なかなか述べたいことに辿り着きません(笑)。

さて、教え魔について。教えている本人は良いことをしている、と思って教えたりアドバイスしたりします。親が子供に教えたり、先生が生徒に教えたり。成功するように、失敗しないように、という気持ちを持って、だと思います。会社でも上司が部下に、先輩が後輩に教えたりします。

教わる側(以降、クライアント、とします)が知らないことを伝えるのは必要でしょう。その組織でのルールや規則、数学/算数を学ぶ上で9×9を知らない、文字や言葉を知らないではそこでの生活もままなりません。万人共通、万国共通なことが教えないといけないのかもしれません。

ただ、そのクライアントの個性に関わるところは教えない方が良いのかもしれません。クライアントが自分で気づくように仕向けるのがコーチの役割です。

ゴルフでもグリップの形、スタンスの広さは各人異なります。同じ人間なので基本的な骨格は同じかと思いますが、その形を作る、その動きを作るのにどう意識するのか、というのは(所謂神経系、伝達系)人によって異なります。クライアントが受け取る言葉によって意識する所は変わる、同じ言葉でも受け取り方が違います。そこを分からずにコーチ側の都合でアドバイスしてもそれはコーチの自己満足になります。で、もっと悪いのは『こいつはセンスがない』『こいつは俺の言うことを聞かない』とコーチ側が決めつけてしまったり・・・。

プロ野球での話ですが、三冠王を3度取った落合博満選手やMLBでも活躍したイチロー選手はコーチの言うことを聞かず、コーチに対して『自分には教えないでください』とまで言ったそうです。野茂投手もあの独特な投球フォースを変える様に言われて監督を言い争いした、というのも聞いた気がします。また、コーチの言うことをひたすら聞いて続けることによって結果的に目が出ずそのまま消えていった選手もたくさんいるそうです。

一方、王貞治選手や松井秀喜選手のようにコーチ、師匠との二人三脚で大きな成功を収めた選手もいます。

クライアント力

これはコーチの力量でしょうか?クライアント側の問題、課題でしょうか?落合選手、イチロー選手に技術指導していたコーチは選手として超一流で、コーチとしても他の多くの選手を超一流に育てています。落合選手も後程、『当時あのコーチの言うことは分からなかったが、後程自分で試行錯誤している時にあの時コーチが言っていた意味が分かった』と言われています。

結局、コーチとクライアントの相性がある、という前提でタイミングもあると思います。タイミングとはクライアント側のコーチの言うことを理解する余裕、能力が揃っている時、のことです。私も嫌な上司から教わっている時は分からなかったけど後程「このことを言っていたのかぁ」と思ったことは良くあります(笑)。

コーチ(教える)側はクライアントの知識、理解能力がどれくらいあるか、をしっかり観察、理解しながら言葉などの伝える方法を色々吟味することが求められます。自分の知っているコト、自分の成功したコトをただ伝えるのはコーチ側の自己満足に過ぎません。教え魔に近いでしょう。

クライアントはそのコーチを徹底的に信じ切って最後の最後まで(違和感と闘いながらも)やり切る、もしくは自分に合わないかも、ということを評価する(必要ならそのコーチから離れる)ことが必要です。ただ、習う、知識を増やすことだけでは『学び』にはなりません。

コーチ、コーチングの実際

そういう意味でコーチ側は押し付け感を出さないようにしたいですし、自分はそう心掛けています。

コーチ、コーチングというとちょっと・・・、と感じるコトもありますが、気心の知れた友達がいると良いと思いませんか?一人で何でもやり切れる、孤高の人もいますし、そういう方は頑張ってほしいと思います。ただ、大半の人は一人だとなかなか上手くいかない、尻込みしてしまう、思い悩んでしまう、ということが殆どだと思います。そういう時に軽く相談できる相手がコーチです。吐き出すことで心が軽くなったり、尻込みしている時に一緒に挑戦してくれたり(背中を押してくれたり)、コーチの経験談をさりげなく示してくれたり・・・。

えっと、何の話しでしたっけ。そうそう、教え魔。教わる側が成熟している人であれば教えてくる人は迷惑でしかありません。ただ、自分の課題が分かっている人はそこについて解決策を示してくれる人は非常にありがたい存在です。課題は分からないけどなんとなくうまくいかない、今のままでは良くないということは分かっている。そんな人と一緒に課題を探してその解決策を探る、その実行を支援するのがコーチです。主人公はあくまで教える側ではなくてクライアントです。

そんな感じの話し相手を探している人(潜在的にそんな人がいると良いなぁ、と思っている人は多いと思う)、是非コーチを探してみてください。同じような経験を乗り越えてきたコーチ、色々なリソースを持っているコーチ、しっかり話、愚痴を聴いてくれるコーチ、カウンセリングも出来るコーチ、色々いらっしゃいますのできっと合うコーチがいると思います。

 

何か変えたい、変えなければ、と思っている方、是非一緒に考えて行動してみませんか。

私も過去の経験を踏まえて、現在自分を変えたい、と思っている方をコーチ、メンター、カウンセラーとしてサポートさせていただいています。目標はあるのになかなか変われない、続けられない、という方、是非一緒に取り組んでみませんか。お気軽にお問い合わせください。

こちらでも軽く自己紹介しています。⇒コーチ探せる事業継承面門ネットTruly AppSocial Coach

Xでも軽く呟いています。

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コメント

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