先回の教え魔に続いて教わり魔について。
教わること自体が悪いこととは思わないですが、教わること、習うことが目的になっている人が時折います。習い事マニアみたいな人。また、ゴルフではやたらレッスン書を読み漁る人。所謂くれくれ君、みたいな。
教え魔のところでも触れましたが、教わるにも目的などを自分でしっかり持っていないと自分の身になりません。教わるからには自分のものにしたいですよね。特にお金を払って習い事しているのであればなおさら・・・。
私も昔は色々習い事?に行きました。なんか自己啓発、自己投資している気になるんですよね。自己啓発、というよりも自己満足?ま、身にならないモノを理解する、という意味では必要な投資だったのかもしれませんが、当時もう少ししっかり考えて習っていればもっと身についていたんだろうなぁ、と思います。
自分の場合は元々、誰かに何かを教えてもらいながら進んでいくタイプでした。例えば、ゲーム攻略も自分で時間、お金をかけて攻略していく、というよりも人に聞いたり、人のプレイを見たり、攻略本を読んでそれで攻略出来れば自分で上達していた気になっていました。
学校の試験で言えば、テスト範囲の分かっている学内テストは良い点取れるけど、外で行う実力テストではなかなか良い点、順位が取れない、何て感じでした。そもそもあまり勉強しなかった、覚えるのが好きじゃないので学力テストも悪かったですが・・・(笑)。
このようなタイプの人にはティーチングを受ける方が向いているのかもしれません。
ただ、やはり自分の成長に繋げるためには自分で工夫して課題を解決していく力をつけないといざ本番で力を出せない、などとなってしまいます。ゴルフのプレイ中はキャディさん以外アドバイス貰えないので自分で課題をクリアしていかなければなりません。教わることに一生懸命だと一人になった時にどうしようもなくなってしまいます。
昇格試験のプレゼンで練習は上手くできるけど、本番でプレゼンは上手くできるけど、質疑でアタフタしてしまう、質意に合わない返答をしてしまったり・・・。
英会話教室では英語で上手く話せるけど、実際に海外旅行に行くと全然使えない、とか。
自分自身の幹そのものをしっかり成長させたいですね。そのためにはやはり自分で考える癖、自分で課題を乗り越える考える力、それを実行に移す力、やり切る気持ちの強さを持たなければいけません。これは一夜漬けで何とかなるものではありません。
イチロー選手が『遠回りすることが結局一番の近道』のようなことを仰っています。また、誰かが『教わったことは簡単に忘れてしまう』のようなことも言われています。教わるにしてもしっかり自分で課題意識を持って自分のものになるまで繰り返し鍛錬する必要はあるのだと思います。
『守・破・離』という言葉があります。まずは学ぶ。それを破る、つまり応用する、ということですね。そして最後はそこから離れて自己流にする、みたいなことかと思います。
どうせ(お金や)時間を掛けて教わるのであればしっかり自分のモノにしたいですよね。それには教わる際の自分の考え方次第、ということです。
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