人によって指示やアドバイスを出す立場の人、指示やアドバイスを貰う立場の人がいます。

良くあるのは会社での上司と部下の関係。上司が指示を出し、部下がその指示に従うことが殆どです。ゴルフやスキーなど、スポーツのレッスンでもコーチが技術指導を行い、教わる側はそれに従おうとします。

今回はその教える、教わるについて考察してみます。

4つの領域によって使い分けてみる

これまでブログで何度も出てきていますが、4つの領域のうち、第一領域、第二領域をベースに考えてみます。

と言っても簡単な話で、第一領域の事象ならアドバイス、具体的な指示をして早く結果を出してもらうことでしょう。問題はこれに味をしめてしまうことです。

次回以降はアドバイス、具体的な指示なしで教わる人は自分で考えて行動し、結果を出せなければいけません。つまり、上司、コーチからの卒業です。コーチは簡単に卒業されてしまうと継続案件を失うことになってしまいますが(笑)、教わる側、部下からすると継続で費用が掛かることになるし、拘束を受けることもあるし、上司からすれば自分の後任となる部下を育成出来ないことになります。

アドバイスを受ける側

  • 二流は何をするか、を聞く。
  • 一流は何故それをするか、を聞く。

こんな言葉もありますが、最初は何をするか、を聞きながら行動していかなければならないでしょう。ただし、いつまでもそれだけではいけません。2回目以降は何故それをするのか、それをするとどんな効果があるのか。どんな結果が想定されるのか。自分にとって、組織にとってどんな未来が開けるのか、などを知らなければいけません。自分がアドバイスする側になった際に伝えられなければならないことです。”背目目(背景、目的、目標)”をしっかり理解することが大事です。それらは組織にとって、自分(の成長)にとってどう効果があるのかをそれぞれ分けて理解しなくてはなりません。

教わり魔、くれくれ君にならないようにしたいですね。

アドバイスをする側

  • 二流の指導者は何をするか、を伝える。
  • 一流の指導者は何故そうするか、に興味を持たせる。

同様にこんな言葉もあります。指導者が二流、というか相手が明らかな経験不足であれば何をするか、どうすれば良いかをしっかり具体的に伝えなければなりません。この場合、もし失敗してしまったり上手くいかなければ指示を伝える側の責任、と腹を括らなければなりません。

指導でお金を取っている人は何をするか、どうするかを小出しにしていき、継続案件に繋げようとします。教わる側はいつになったら卒業できるのか、見込みが立たないでしょう。会社などでの上司はそれだけではいけません。部下を成長させないと組織は成長しないし、自分もいつまでたってもその上の段階へ進めません。

とはいえ、その”背目目”を指導者が一方的に伝えようとしても聞く側がその準備が整ってこないと頭に入ってこないし、『そんなんイイから何するかを教えてよ』なんて風になってしまう人もいます。

時間は掛かるでしょうが、部下がそういうことに興味を持つように仕向けて行かなければなりません。それには普段、日常からコミュニケーションを取ることが大事なんだと思います。

部下の立場、教わる立場の人は”背目目”に興味を持ってそれをしっかり聞く、且つそれを自分の言葉に落とし込んで腹落ちする、自分の人生プランとリンクさせられるようになりたいですね。

まとめ

自分の成長を長期的に眺めると「あれやれ、これやれ」という指示はただの作業者、ロボットに置き換えられてしまいます。

例え上司やコーチ役が力量不足で「あれやれ、これやれ」という相手だったとしても自分なりに意義を見出して付加価値を付け加える様にしたいですね。ここで教わる側の一流、二流の差が出てきます。また、指示を受ける際にその根拠や背目目をしっかり聞く癖をつけたいところです。上司やコーチによっては面倒臭がって「いいから、やれ!」という人もいるかと思いますが・・・。

教える側の方がもっと大変です。相手の力量、マインドをよく理解し、それに寄り添っていかなければいけません。『教え魔』なんてもっての他です。自分の知っているコト、得意な事、成功体験などはつい伝えたくなります。それは相手のためではなく、自分の事を理解してほしい、という「承認欲求」の裏返しです。自分のため、ではなくあくまでも相手のため、と思うことが重要です。

ここまで自分で気づいた方、自分を一度見つめ直してみると良いと思います。

 

何か変えたい、変えなければ、と思っている方、是非一緒に考えて行動してみませんか。

 

私も過去の経験を踏まえて、現在自分を変えたい、と思っている方をコーチ、メンター、カウンセラーとしてサポートさせていただいています。目標はあるのになかなか変われない、続けられない、という方、是非一緒に取り組んでみませんか。お気軽にお問い合わせください。

こちらでも軽く自己紹介しています。⇒GCSコーチ検索コーチ探せるSocial Coach事業継承専門ネットTruly App

Xでも軽く呟いています。

 

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