久しぶりにべき乗則について触れてみたいと思います。前回はこちら。
ほんのちょっとだけ、自分も実感しているところもありますので。

『継続は力なり』『石の上に三年』『今の努力は3年後に花開く』『1万時間(球)の法則』などなど、続けることも重要さを説く言葉は多いものの、その継続がなかなか続かない、三日坊主のようになってしまう人も多くいらっしゃいます(実際には三日ではなく、数週間、数か月というレベルですが)。クライアントさんの中にも自分でそのようにおっしゃる方もいます。
もちろん、早く見切りをつけて次に行く、という考え方も大事です。が、ここでは続けることについての効果について触れてみます。
『べき乗則』については先回のブログで触れていますので詳細(?)はそちらを見て頂くとして今回は自分のことについて触れてみます。
誰しもなりたい姿がある

誰しも何かしら「自分はこうなりたい」「これが出来たらなぁ」といった願望は持っているでしょう。実際に口に出すのは照れくさくても心の奥底にそういった気持ちを持っていない人はいないのではないでしょうか。
それを実現するための方法を人は日々探し求めているのです。ただ、その過程の厳しさ、割く時間がない、なかなか成果が出ないことで諦めてしまうのでしょう。
自分の実例
さて、自分の場合、です。ゴルフのパッティング練習について。正直、べき乗則の効果を説明するにはまだ回数が足りません(笑)。なので、参考までに、ということと、今後の自分に期待してしまう自分がいるのでここで紹介してみたいと思います。
方法

自分の部屋に約1.8mの練習マットを置いています。その練習マットには正規のサイズのカップ(穴)とその約半分のサイズのカップ(穴)が開いています。
その小さいカップに(ほぼ)毎日パッティングをします。3本のパターを持っているのでそれぞれ、またグリップ(パターを握る手の形)を順手を逆手でそれぞれ3回。10球ずつパットします。それを2回行います。
つまり、パター①の順手で10球、パター②の順手で10球、パター③の順手で10球、これらを2セット(つまり合計60球)。今度はグリップを逆手にして同じことをします。合計120球。その120球のうち、何球カップインするかをカウントして記録を取ります。
これを1セット、1日1回行います。所要時間は大体40分くらいです。終日何かしら用事があって出来ない日もありますが、大抵は1日40分くらいは空き時間がありますので基本的に毎日行うようにしています。
出来るのか?

どれくらい入ると思いますか?カップが半分のサイズで1.8mです。正規のサイズで練習マットでパッティングすればまぁまぁ入るかもしれません。半分のサイズ、ということは方向性はもちろん、ちょっとでも強かったり弱かったりしても入らないわけです。
以下、こんな感じです。
〇回目:カップインした数/120球(カップインした割合)、過去10回での平均カップイン数
1回目:87/120(72.5%)、87.0
5回目:87/120(72.5%)、86.4
10回目:96/120(80.0%)、89.0
20回目:101/120(84.2%)、84.1
40回目:66/120(55.0%)、83.0
80回目:100/120(84.2%)、91.5
100回目:79/120(65.8%)、92.2
150回目:101/120(84.2%)、94.0
200回目:81/120(67.5%)、90.2
250回目:94/120(78.3%)、82.9
300回目:104/120(86.7%)、95.4
350回目:104/120(86.7%)、98.7
かなり端折っていますが、350回まではこんな感じです。
所感(まだ途中だけど)

この記録取りを始める前から練習はしていましたが、なんかダラダラ…、という感じでした。ふと思いついて記録を取り出して少し面白くなってきました。自分が少しずつでも上達していることが目に見えてわかるからです。やはり『見える化』というのは自分のモチベーションを向上させます。
ただ、何10回と続けていった当たりから伸び悩みました。伸び悩んだ、というよりも下手になった?という感じです。上の記録ではあまり表れていませんが、40回目でガクッと数字が悪くなっているのが分かると思います。実際には50回目~70回目は大きく落ち込んでおり、ラップイン数が40回~60回あたりを行き来していました。この辺りはつまらなかったですね。もうやめようかと・・・。

その当たりに知ったのが『べき乗則』です。上達と回数(日数)は比例しない。回数(日数)のべき乗則に比例する、と知ってから少し気持ちが落ち着き、もう少し続けてみようと思いました。べき乗則の効果を感じようと思ったら100回、1,000回とやらなければ意味がありませんしね。比例であれば10回、20回、30回で良いのですが・・・(笑)。
そうすると、またするすると上達した、というか良い感じに戻ってきてカップイン回数も増えていましたし、その数である程度安定してきました(平均が上がってきた)。今時点(150回ほど)の結果をグラフにするとこんな感じです。左が対数グラフ、右が通常です。X軸の数字が違うのが分かると思います。その下のグラフは400回近くまで行った際のグラフです。


グラフ内で上のグラフが120球に対してのカップイン数とその過去10回での平均です。下のグラフは3本のパターそれぞれのカップイン数です(Max40)。
如何でしょうか?
もし続けたいけど続かない、という方に少しでも続けるコトの意義を感じてもらえたら、と思います。
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