基本は大事です。

と、何かを始める時には指導者の方に口を酸っぱくして言われます。何か参考にしようと本、書籍を取って読んでみると基本についてしっかり説明されています。

しかし、ある程度基本が身に着いて自分のスキルや考え方が向上してくると時としてその基本が障害になることもあります。もちろん、何が基本か?に寄るのですが、大体最初に人から教えられる基本、というのは初めは良いですがそれに固執しすぎるとある程度から成長が見込めなくなることが多くあります。

この基本、というのは所謂””ですね、『守・破・離』の。何かを始める時にはやはり何かにすがりたいですし、手を付けるには必要なことでしょう。

ある程度まで来たらその基本は尊重しつつも、敢えて基本と違うことをやってみたり基本の逆をやってみることも必要ですし、そこから得られること、改めて基本の重要さに気付くかもしれません。

私の思いつくところで幾つか例を挙げてみます。

芯で打つ

野球やゴルフではボールをバットやクラブ(フェース)の芯で打つことが大事ですし、基本、と言われることがあります。

しかし、野球の場合、芯を外した方が変な回転がボールに加わって野手が取りにくい球になったり、逆に内角を左に打った場合、外角を右に打った場合(右打者の場合)は切れてファールになりやすくなります。芯を外して詰まった方が切れにくく、ヒットゾーンに飛びやすくなります。高打率を残している選手は意外に芯で打つことに拘っていません。

ゴルフも芯で当たった場合の爽快感は堪りません。が、アプローチや下りのパットでは敢えて芯を外して”〇に球”を打ったりします。芯にあたったのではちょうど良いところで止めることが出来ません。

もちろん、練習ではしっかり芯で打つことが出来てこそ、芯を外して打てるわけですが。

前で打つ、溜めて打つ

また野球ですが、内角球は前で打つ、外角球は溜めて後ろで打つ、と良く教えられます。少年時代に軟式ボールに金属バットでやっている場合はまだ良いですが、硬式球、木製バットでそれに固執していると上でも触れたようにファールになりやすくなります。

3度の三冠王を獲得した落合選手は内角球は左へスライス、外角球は右へドローを打つ、と言っています。全く逆ですね。

仕事の基本

仕事の基本って何でしょう?新入社員の頃に研修で学んだこと、先輩や上司から教わったこと、というのは会社員生活をしている上でずっと使えそうです。

ただ、学生時代に学んだこと、というのはいつまでも、は使えなかったりします。そうですよね。学生時代、というのは小学校、中学校、高校、大学(院)含めても最大18年~20年くらいです。社会人になると30年~40年くらい過ごすわけですからその間に環境、常識が変わったり新しい技術が出始めたり。

理系の学部、学科を卒業した人であっても会社に入れば経理や経済、対人対応についても精通していかなければなりません。学生時代に学んだ基本だけでは全てやりきれないのは明白です。

変わらない基本

一方、変わらない、変わってはいけない基本というのもあります。

「挨拶が大事」「四則演算」などなど、他にもたくさんあるでしょう。

まとめ

基本は大事です。

しかし、固定観念としてそれに固執するとあるところから成長できなくなります。新たなメンター、コーチから新たな知識、スキルを学ぶ機会があったとしても固定観念に邪魔されることもあります。

自分自身が『守・破・離』のどこのレベルにいるのか、客観的に自分を理解し、それに応じた対応をしていくことがさらなる成長に必要になるのでしょう。

成長は『継続は力なり』『べき乗則』に従っていきますが、自分自身で意識改革をすることで一段と加速することでしょう。

 

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