表題の『ながら・・・』、何を思い浮かべますか?このブログを開いた方、何を書いてあるんだろう?と思いましたか?

「ながら運転・・・」、「長良川の鵜飼」、などなど。というか、私はそれ以外思い浮かびませんが・・・(笑)。

ここでは前者の『ながら運転』的な「ながら」、~しながら、について述べてみます。

『ながら運転』は道交法で規定されています。2019年にはその罰則が強化されています。他にもスマホ見ながら歩くのは止めましょう、など。スマホいじりながら、新聞読みながらご飯を食べる等々。一般的に「~ながら」というのはあまり良い意味では使われないのではないでしょうか?

集中力が落ちてパフォーマンスが落ちる、その結果事故やケガに繋がる、ということですね。ただ、携帯電話で話しながら運転、というのは出来る人もいます。上手く頭の中を切り分けて集中するところとしないところを切り分ける。電話をしながらも意識は運転や車の周り、道路での流れに集中しているんだと思います。ただ、道交法で規制されているので運転に問題があるない関わらず違反切符を切られます。

逆に「~ながら」しろ、という話もあります。前の会社では階段を歩く時は取っ手を持ちましょう、的な。取っ手を持ちながら階段を昇降しましょう、と。会社内で罰則はないですが、ある委員会の人が階段付近で監視していて取っ手を持っていないと注意する、みたいなことがありました。

ここでは『~ながら』を好意的に?パフォーマンスを向上させるための手段として考えてみます。実際には仕事にしてもスポーツしても「~ながら」だらけです。

仕事では”会議に参加しながら資料を作る””電話しながら資料を作る””会議に参加しながら寝る””席で昼食を取りながら仕事をする”的なことはみんなしているでしょう。その際は大抵会議や電話には集中していないと思います。仕事しながら食べる昼食には集中する必要もなく、ただ空腹感を満たせば良いだけなので簡単に出来ることだと思います。

スポーツでは野球でもゴルフでも技術指導を受けると「~ながら」だけです。ゴルフのスイングは一瞬です。その間に手首の向きはここ、トップはここ、ダウンはこう下してインパクトはハンドファースト、その際足はこう使って(使わないで)頭は動かさない、腰を切る(切らない)、前傾を維持しながら。フォロースルーでは身体を飛行線方向に向けてクラブはここに収める、など。~ながら、だらけですね。

人間、意外に『~だらけ』をやっているものです。ただ、本当にやらなければならないこと、集中しなければならないことをちゃんと分かっている、ということです。

自然なところで、人は健康であればほぼ不自由なく歩くことが出来ます。「歩く」って結構複雑な動きです。右足を出した時に左足を出して、重心はどこらへんで、目線はどこを見て・・・。「歩く」という動作を言語化して他人に伝えることが出来る人はほとんどいないでしょう。幼少期に「歩き方」を他人から教えてもらった人はいないと思います。大手メーカーが昔からロボットを開発していましたが、二足歩行ロボットの実現が難しかったのは「歩き方」を数値かして設計要素に落とし込むのが難しかったからです。更に走る、ジャンプする、後ろに歩くなどなど。これらは色々な「~しながら」をやっています。

言い換えると、色々やらなければならないことがある中で集中しなければならないことを決めていて、それ以外のことは気にしない。本当の高パフォーマンスの人は集中すること以外のことは練習によって無意識にできるようになっているものです。ゴルフのスイングでは色々なレッスンがあってあれだけゴルフ雑誌、今はYoutubeでそのレッスンが見れますが、実際に上達している人はどれくらいいるでしょうか?そのレッスンで得た知識を身体の動きとして染み込ませるまで繰り返し練習しているのでしょう。大抵の人は染み込む前に自分には合わない、とその練習を止めて他の知恵を得ようとしてしまうので結果的に堂々巡りになってしまいますね。

無意識に出来るまで繰り返し身体に、もしくは頭に(潜在意識)に刷り込むことが大事です。このプロセスは辛く大変ですが日常の中でやるしかない状態になるとこっちのものです。海外で生活して仕方なしに英語を使っているとかなり使えるようになります。また、この成果は果てしなく大きなものです。常日頃からこのように『刃を研ぐ』ことを日常、習慣にしておくことで色々な、大きな成果を得ることが出来ます。また、こうなることで土壇場で不安になったりプレッシャーを感じたりすることもかなり減少するでしょう。メンタルが強くなる、というか・・・。

また、要領の良い人は何かすることがあると『ついでに・・・』ということもあります。一つのことだけに集中せず、視野を広く持って効率良くできる方法を探っていたり実際に行ったり。仕事でこの資料をまとめる、という時に同じようなことを同時に情報収集しておいたり、今敢えてこれをやらず後程調整が入るからその時に一緒にやるように業務調整したり。

『~ながら』というのは一般的には良くないことと思われています。一つ一つ愚直に集中してこなしていけ、と。しかし高パフォーマンスの人であればあるほど無意識のうちに『~しながら』を行っています。

マルチタスクが上手くできない人は一つずつしっかりやり切っていくのが良いです。この辺り、自分の性格、能力をしっかり理解することが成功に繋がります。『マルチタスクができない=高パフォーマンスではない』では決してありません。広く浅くか、狭く深くか。自分の個性をしっかり見極めましょう。その上で自分を変えたい際には今の自分の性格、能力を超えたことにチャレンジしてみましょう。

 

私も過去の経験を踏まえて、現在自分を変えたい、と思っている方をコーチ、メンター、カウンセラーとしてサポートさせていただいています。目標はあるのになかなか変われない、続けられない、という方、是非一緒に取り組んでみませんか。お気軽にお問い合わせください。

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