良く、自分はスロースタータだ、という人がいます。コトが始まってから気力やリズムを整えるまで時間が掛かる、というわけです。いくらトータルパフォーマンスが優れていてもこのような人は相手のいるコトではカモにされたりします。

マリナーズに在籍していたイチロー選手は初球を打ってのヒットが非常に多い選手です。06年に行われた第一回ワールドベースボールクラシック(WBC)ではイチロー選手は常に一番に球場入りして他の選手のモチベーションを高めていたそうです。相手ピッチャーがまだ力を十分出し切れないまま投げた第一球を叩くために早くから球場入りして自分の身体がフル稼働できるように準備していたのです。

タイガーウッズ選手は世界ランキング一位の頃も毎試合朝4時前には起きてランニング等のウォーミングアップを始めていたそうです。大体最終組、もしくはそれに近い組でしょうからスタートは10時や11時頃、にも関わらず、です。良くゴルフレッスンなどではスタートホールは無難にパー、もしくはボギーで上がれば良い。最初のティーショットは2打目をとりあえず打てるところにあれば良い、という話がされますが、いわゆる超一流はそういう考えではありません。

私などは、競技ゴルフの時はラウンド前にショット練習をしますが、プライベートラウンドの時は練習もせずスタートしてしまいます。これでは上手くいくわけがありませんね(笑)。ショット練習する時もウォーミングアップ目的ですね。それはそれで良いのですが、ゴルフは18ホールあるから、と言っていては気づいたらそのまま終わってしまう、ということも大いにあります。

あまり準備に時間を掛けると本番で疲れてしまう、体力が続かない、という考えもありますが、それはそもそも普段からの準備不足ですね。当日の十分な準備から本番最後まで集中力の続く体力、メンタルを養っておくことが大事です。中日ドラゴンズが落合博満監督だった際はキャンプ時からの猛練習が有名でした。それだけでなく、シーズン中も休みはなかったそうです。谷繁捕手も試合後毎日筋トレをしていたそうです。エンゼルスの大谷選手も試合後、物凄い負荷での筋トレをされています。試合、本番に向けて体力温存するために、という考えではなく、何年も先を見越して強靭な体力を作る、維持するためにはそれくらいのことをやっている、ということです。普通の人の一夜漬けのようなことを毎日やっている、というイメージでしょうか。

これはスポーツに限らず、重要な会議、プレゼンなどでも同様です。

こう考えるだけでも普段からの取り組み、考え方が変わってきます。一般の方はこういったことを継続するには長期的かつ非常に高い目標が必要です。超一流にははれなくても現状から変えるためには自分の心身に鞭を打ってみるのも悪くないと思います。

現状に不満、不安がある方、何かを変えたいと思っている方、もし興味があればぜひお問い合わせください。

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