続きです。
今回はそもそもコーチングとは?というところを触れてみたいと思います。ただ、基本的に私はこう考える、というものですのでその辺はご承知おきくださいませ。
コーチングの定義
国際コーチング連盟(以下、ICF)の倫理規定では以下のように定義されています。
『思考を刺激し続ける創造的なプロセスを通して、クライアントが自身の可能性を公私において最大化させるように、コーチとクライアントのパートナー関係を築くこと』
また、私が学んだ銀座コーチングスクールでは、
『パフォーマンス向上のために、対話によって対象者を勇気づけ、”気づき”を引き出し、”自発的行動”を促すコミュニケーション・スキル』
と定義されています。
概念の広さはあるものの、思考の刺激、気づきをクライアントに促すことです。クライアントは思考内の刺激、気づきを得ることにより、目的をより早く、またより高いレベルで達成することが出来るでしょう、というものです。
実際のコーチングとは?
実際にはコーチとクライアントで1対1で対話をし、コーチからの質問をクライアントが考え、話してみるコトで頭の中が整理されたり、それによって気づきを得たりします。基本的に、クライアントの頭の中に答えはあるのでしょうが、様々な制約条件、メンタルブロックなどによってそこに気づかないことが多いものです。それをクライアント自身が質問に対して考えることで掘り起こしたります。もちろん、コーチが教えたりすることも可能ですが(ICFの倫理規定では”コーチが教えることはコーチングではない”、とされています)自分で考えて導き出した答えの方が気づきに対する感動が大きいですし、その後の行動へのモチベーションも高まるので明らかに成功の可能性は高まります。
コーチングによる効果
コーチングを受けることの主な効果は以下があります。
- 目標とその達成イメージが明確になり、モチベーションがあがる。
- 目標達成に向けて意識の集中を継続できる。
- 何をすべきかが具体的になるため、行動が促される。
- これらにより自己肯定感が高まり、大きな自己成長に繋がる。
- 心理的安全が確保されているため、心のわだかまりを話したり、受け入れられる安心感がある。
コーチには守秘義務があるのでそこで話された内容が外部へ漏れることは一切ありません。且つ、全てを受け入れてもらえる安心感というのは友達や先輩に相談するよりも更に高いです。自分のすべてを吐き出してしまうことで気持ちがスッキリしたりすることはありませんか?吐き出す相手に何かしらしがらみがあるとなかなか話せないものです。そういった心配はコーチに対してはありません。
コーチングに適したテーマ
テーマとしては上記のようにイライラを吐き出す、というものも良いのですが、やはり、何かしら目標があってそれに向かって行動を起こさなければならない時により有効です。向いているテーマは過去のブログでも触れたことがありますが『緊急ではないが、重要なこと』です。緊急なこと、というのは即時対応が必要ですのでクライアント自身の中の答えがあれば良いですが、そうでない場合は誰かに指示してもらった方が早く解決する場合があります。ティーチングやコンサルティング、ですね。
『緊急ではないが、重要なこと』、自分に必要だとは思っているが、なかなか手を付けられない、時間が取れない、などの場合はコーチングが有効です。自分で考え、気づき、行動を起こして結果を得られるので、達成した時の喜びはひとしおです。また、そのプロセスに再現性が出来、クライアント自身の成長になります。
詳細には触れられませんが、例えば、「〇〇までに〇kg痩せたい!(でもなかなか進まない)」「一人で海外旅行に行きたい(けど外国語使えない、休みが取れない)」「会社での将来が不安で、今後のことをしっかり考えたい(転職したい、起業したい)」などはよくあるテーマです。
カウンセリング等との違い
最後に、コーチング、カウンセリング、ティーチング、コンサルティングの違いについてちょっと触れてみたいと思います。
よく言われるのは『コーチングは未来を扱う、カウンセリングは過去を扱う』です。正しいかどうかは分かりませんが、こういう傾向は確かにあると思います。ただ、クライアント自身、自分のテーマはコーチングが適しているのか。カウンセリングなのか、と言ったことはなかなか分からないものです。そもそもコーチングって?という状態の人が殆どですので。ですので、コーチとしてクライアントと接した時にカウンセリングやコンサルティングの方が向いている、と思えばそちらをお勧めすることもあります。私はクライアントのテーマや雰囲気によって両方を扱います。
表に私が思うイメージとしてまとめてみましたので参考にしてみてください。
どれにしても私にとってはクライアントの課題解決、目標達成のための方法、手段に過ぎません。クライアントに最も適した方法でクライアントに伴走します。
尚、今回添付した説明資料は圧縮したら見辛くなってしまいました。基本的にオリエンテーションや無料Zoom相談などで説明させていただく時に使用しているものです。
ご興味がある方、お問い合わせお待ちしております。
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