先日、ゴルフのあるトップアマの方と話す機会がありました。

誰から聞いたのか、『一色さんってメンタルコーチなんですよね?』的な事を言われました。イップス対策できます?って聞かれました。まぁ、そうなんですが、どちらかと言うと本職(?)はイップスよりも鬱病対応なんですが・・・(笑)。会社員時代に鬱病で休職していた同僚の復職支援や、復職後のケア、うつ病の気配がありそうな人のケアなどが本職(?)です。

で、ゴルフ、というかスポーツでのイップスは自分はメンタルというよりも技術だと思っているのでその理由などをお伝えてしてそれはまずは理解、納得してもらえました。簡単にひとくくりに出来るわけではないのですが、たまたま(?)共感してもらえました。

メンタルは技術

技術、というのはメンタル的には考え方/捉え方です。誤解を恐れずに言えば『自分を上手く騙す』技術です。また、実際にゴルフならゴルフの技術を磨くことによって自信が得られる。また、緊張、プレッシャーを横に置いて何か集中出来ることを自分で持っておく、ということです。これはなかなか普段の練習では実践出来ないので少しでも何か近い状況を作って練習すること、それによって自信を持つことが重要です。

いくらメンタルが強くなって緊張しなくなったとしてもそもそもの技術がなければ良い結果が付いてきません。『イップスはメンタルだ』、と決めつけてしまうと練習もしなくなってしまうし上達もしません。また、『自分はメンタルが弱いんだ』と自分に暗示をかけてしまうことにもなります。『自分には技術が足りないんだ』と思えばその克服に集中して技術を磨けば成長するし、おのずとメンタル的にも安定してきます。なのでこちらは『鍛錬』になるかと思います。

メンタルは気持ち

「鬱病」的なメンタルはちょっと違います。会社の仕事でスキルを磨ききれれば良いのですが、上司に「あれやれ、これやれ」言われて一つのことに集中出来ないし、何かやってもダメ出しされてなかなか成功体験を得られない上、自信を失う。結果、上司の顔を見れなくなる、会社に向かうと足が動かない、なんてことにもなります(これもある意味イップスですが)。これについては優しめのケア、というか『治療』になります。治療した上で安定してから『鍛錬』、になります。

どう考えるか

緊張したりプレッシャーが掛かる場面で自分でどう思うか。

『人はモノゴトによって悩むのではなく、その受け取り方によって悩むのである(古代ギリシャ:エピクテトス)』

いくつか例を挙げてみます。

『しっかり準備してきたんだから大丈夫だ!』『上手くいかないと恥ずかしいなぁ』『失敗したところで死ぬわけじゃないし』『ちゃんと成功しないと上司に怒られる、ボーナス査定に響く・・・』『これをやるだけでボーナス上がるかも』『この緊張感を経験すれば今後自分の糧になる!』『あと〇時間耐えれていればこの状況は終わる!』『この状況にいれるのは限られた人間だけだ!』

『優勝と2位じゃ雲泥の差だ・・・』『あとは神の思し召し・・・』『このパットが入ればベストスコア!』『このパットを入れるだけでベストスコア!』『こんな短いパット外したら恥ずかしいなぁ』『練習で身につけたことをやり切ることだけに集中しよう』『自分は出来る!』『ここパットが終わったらみんなが祝福してくれるなあ』

『この受験失敗したらまた一年棒に振るなぁ・・・』『なるようにしかならない!』『自分のやれることをやり切る!』『失敗したら支援してくれた上司や先輩に申し訳ないなぁ』『ここでの結果が明日の新聞一面に出るな』『なるようになれ!』『絶対上手くいく!』『きっと上手くいく』『上手くいかなくても大丈夫!』『(根拠はないけど)大丈夫!!』

良いも悪いも色々な考え方があります。ただ、自分のパフォーマンスが一番発揮できる考え方を知ることが大事です。結果は関係ありません。上手く考えられるとアドレナリンが出たりゾーンに入ったり、で自分のパフォーマンス以上のことが出来てしまうこともあります。結果的に良い結果になることもあります。

技術的なアプローチ

私は専門ではないのですが、どうしても(苦手な、不安な)ある行動を起こす時に身体が動かない、意図しない動きをしてしまう、ってことありますよね。ゴルフではパッティングする時に手が動かなかったり、インパクトの前後に手が変に動いて意図する転がりを再現できなかったり。野球ではボールを投げようとする時に指先に力が入ってしまったり・・・。所謂、イップスです。上で述べたアプローチは考え方、捉え方によって苦手な、不安を少しでも払拭する、ということなのですが、たまたまYoutubeを観ていたら似ているけど異なるアプローチ、というか考え方があったので紹介しておきます。

まとめ

あまり良い言い方ではないですが、メンタルは結局負けず嫌い、逆境を乗り越えてきた成功体験などで育まれてくるところはあると思います。「挑戦」、つまり自分にとって初めての体験、をしなければ失敗、逆境には巡り合いません。不安は当然ありますが、自分を奮い立たせるための考え方をしたいところです。

一方、最近の失敗をしない取り組み方ではなかなか挑戦するのは難しいのかもしれません。自ら逆境に向かっていくのもメンタルかもしれませんが、それは考え方、目標設定でなんとかなります。また単なる無鉄砲、無神経、鈍感も時は有効です。

モノゴトの考え方を変えるだけで思考が変わります。思考が変われば行動が変わる云々・・・、という言葉がありますがその思考を変えるのは結構難しいです。自分が幼少期から培ってきた価値観、信念、当たり前のこと、などがあります。この価値観、信念を少しでも変えることが出来れば・・・。それが成長です。

一人で考えるのが難しい場合は信頼できる人、前向きな人、背中を押してくれる人らのサポートを受けながら進むのが良いと思います。『コーチ』はそれを専門として行う仕事です。もし自分の何かを変えたいと思っている人、『コーチ』に相談してみませんか。

 

何か変えたい、変えなければ、と思っている方、是非一緒に考えて行動してみませんか。

私も過去の経験を踏まえて、現在自分を変えたい、と思っている方をコーチ、メンター、カウンセラーとしてサポートさせていただいています。目標はあるのになかなか変われない、続けられない、という方、是非一緒に取り組んでみませんか。お気軽にお問い合わせください。

こちらでも軽く自己紹介しています。⇒GCSコーチ検索コーチ探せるSocial Coach事業継承専門ネットTruly App

Xでも軽く呟いています。

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