人間誰しも生きていれば何かしら『決断』をしなければならない状況に出くわします。大なり小なり何かはあるでしょう。
ただ、『決断』に対しても色々な考えがあります。基本的にはその決断によってリスクとリワードがあり、その可能性によってもしくはリスクとリワードの大きさ、受け入れられるかどうかが『決断』の基準になるのではないでしょうか。
正しい道を選ぶのではない。選んだ道を正しくするのだ。
『決断』するにあたって、リスクとリワードを全て洗い出せるわけではありません。どうしても予測のつかないことがあるでしょう。ただ、それではいつまでたっても『決断』出来ません。
ある程度予想はして見切り発車せざるを得ないこともあると思います。そうすれば後は自分の行動で結果を変えていきます。つまり『決断』前よりも『決断』後が重要です。心配ごとはいくらでも出てきます。気にし始めたらキリがありません。今『決断』して始めないと機を逃す、など・・・。心配事は「まぁ、なんとでもなるだろう」という気持ちを持つことが大事です。もちろん、潰せる心配事は少しでも事前に潰しておくに越したことはないですが。
起業家さんはこのような行動原理になるのではないでしょうか?
リスクとリワードをスコアリングし、判断する
これは大企業、大きい組織で判断する際に使われる手法じゃないでしょうか?どちらかというと本人が判断、『決断』する、というとよりも上位職制に判断してもらうための材料とする、ことが多いのではないでしょうか。
選択肢がいくつかあります。期間、コスト、など色々な項目を洗い出してそれぞれに重み付けします。その重みは材料を作る担当者の主観が入るのですが、少しでも客観性があるように理由付け、重み付けをします。
結果、一番スコアの良い選択肢を選択する、選択させる、という方法です。基本、上位職制に『決断』させる場合、リスクが少ない選択肢が選ばれやすいでしょうね。自分のアピールに繋げたい場合はリワードの多いものを選ぶでしょう。
一瞬のうちに判断しなければいけない場合
スポーツ、サッカーやバレーボール、野球などでは考えている余裕がなく、ほんの一瞬のうちに判断しなければいけない場合は多々あります。もちろん、予め起こりうるケースを想定して準備したり、サインプレーがあったりするのですが、想定し得ないケースが起こる場合もあり、その場合はその人の判断力、センス(IQ?)、人間性などが問われることになります。
ほんの一瞬の判断による結果がその後の展開に大きな影響を及ぼす時に自分に自信を持って『決断』できますか?もしくはその『決断』をした人に対して結果で評論していませんか?メンタルに難がある人はこういうケースで迷う暇がない状況(一か八か)で行動を起こし、その結果が良かった場合は大いなる自信になるでしょう。一方、他者によって結果を論評されたりするとイップスの傾向が出てしまうこともあります。
考えるな!感じろ!
これまでの例で、全く考える時間がない場合わけでもない、かといって色々な選択肢からじっくり選ぶ時間はない、というケースもありますね。
例えば、ゴルフで1mのパットをするのに切れるのか切れないのかが判断できず、迷ってしまう場合。7Iでは大きいけど、風が逆風っぽくて8Iじゃ短くて手前のバンカーに入っちゃうかも・・・。大体こういう場合、短い時間に考えれば考える程悪い結果、というか悪い方の想定した結果になることが多くないですか?
どちらの『決断』をしてもその結果をしっかり受け入れる心の余裕を持って行動に移したいですね。Vision54で言う、思考ラインと決断ラインの切り分けです。自分で『決断』して行動したことに対して結果で右往左往しないことです。
というか、こういう場合は論理的な思考よりも直感に従った方が良い場合が多いです、自分の場合。直感を理屈で説き伏せるよりも理屈を直感で説き伏せた方が良い、という・・・。左脳派(?)の自分には辛いですが、現実的にこうなることが多いです。
まとめ
『決断』するにも人によって特性があると思います。昔(学生時代?)の自分は「考えるな、感じろ」タイプでした。しかし、大企業の中で上位職制(部長や役員)にビジネス判断を仰ごうとするとどうしても選択肢の星取表を作って(あたかも)客観的に判断しています、的な材料を作って『決断』をしてもらいます。この場合は『決断』してもらう、というよりも責任を取ってもらう、ということでしょうか(笑)?こういった中で自分自身の『決断』もこのようになっていったことは否めません。
何が正しいか、はありません。状況によって、その人の価値観によって、変化します。全く迷わないのであればそれは『決断』ではなく「予定」です。多くの『決断』をし、その結果を受け入れることによってその人自身が成長し、強くなっていくのだと感じます。ただ、いつまでも『決断』しない人は周りから嫌われる、避けられる傾向があるのは確かです。
少しでも良い結果に繋がる『決断』が出来る様に普段から自分の内面の「刃を研ぐ」習慣はつけておきたいですね。
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