先日、ある経営者さんとお話ししていた時のことです。その方は30名ほどの社員を抱えていて、工場を稼働させています。

その工場では現場を預かる課長さんと全体を見ている工場さんがいらっしゃるそうです。で、その課長さんと工場さんの意見が合わず(仲が悪い?)、その周りの方々が影響を受けているそうです。

組織にいると『あるある』、ですね。

良いか悪いかは別にして、下の管理職がフォロワーシップに溢れていて上司に従順だと上記のようなことはあまり起こりません。上記の場合は課長さんが完璧主義の傾向があるようで、工場長は上役なんだからこれくらいやってくれなければならない、という認知があるようで、それをはっきり口に出してしまうようです。言われた工場長さんは正直あまり良い気はしませんよね、普通は。

さて、自分の場合は・・・です。

自分も課長時代、上司である室長とはあまり考えが合いませんでした。課長と室長の言うことが違うと組織のメンバーは困りますよね。課長の承認が出たものを室長へ持っていくと何故かNG喰らう、みたいな・・・。また逆で室長が指示出したことを課長が聞いていない!みたいな。メンバーからしたらたまりませんよね?

室長はとにかく何か数字で成果、結果を出したい、というタイプ。次の部長の席を狙っているんだからそうですよね。私もそうなんですが(昇格は別に・・・、というタイプ笑)、それに対してしっかり段取りをして一つ一つステップを踏んでいきたいタイプ。段取りには周辺との調整/調和、メンバーの育成も入ります。年度初めにメンバーと面談をしてその年度の目標等話し合っているのでそれに沿って行きたいんですね、私は。周辺との調整も関係部署や取引先との関係、損得勘定を考慮するので時間が掛かることはあります。

さて、私の場合どうしたか、というとまずは室長と話し合います。それで意見が合わなければ一旦分かりました、と伝えて引き下がります。で、無視して(笑)私の独断で私の方法で進めます。ただ、ところどころ室長の判断や承認を仰ぐ必要もあるのでその際はメンバーではなく私が説明に赴きます。その際の説明の仕方は色々ですが、段取りしたことをあたかも、その状況からやむを得ず・・・、のように話したりもします(笑)。室長も部長や役員から指示されているので、室長が上役に説明できる状況、理由を述べてあげれば良いだけなんですね。かつ、結果を出しておけばとやかく言われることはありません。

私がこういう行動に出るようになったのはある本を読んでから、です。どんな本か忘れちゃいましたが・・・(笑)。

確か、キ〇ンビールの社員が四国に赴任して、その際本社から地域の状況や特性を無視したキャンペーン指示が来て、そこの社員からは大ブーイング。赴任してきた社員がみんなの話を聞いて、本社からの指示を無視して社員全員で考えた方法で勝手に進め、結果を出してしまった。またその人は結果的にそれが認められて本社に戻って昇格した、みたいな話です。

私もシンガポール駐在時代に似たようなことをやっていましたが、日本の上司(事業責任者)と直接会うことはないのでメンタルが疲れることはないのですが、組織内では常に目に着くところでやっているのでなかなか無視はしにくいですね(笑)。でもそこは課長の覚悟次第です。そこまで腹を括るとメンバーは結構ついてきてくれるものです。また、室長との関係が悪くなるか、というとそうでもなく、結果を出しているので上役に対しては室長の手柄になるのですから、ある意味Win-Winです。

私は性格上、このようなやり方が合っていたし、メンバーにも恵まれていましたが、いつもこういう方法がベストなわけではないでしょう。最初のケースで言えば工場長と課長でしっかり話し合う。そのための信頼関係をしっかり作ることが最初にやるべき大事な事です。当人同士で会話出来れば良いですが、その場合はどちらかに強靭な課題意識と自己基盤が必要かもしれません。間にその経営者が入っても良いのかもしれません。なかなか腹を割った話が出来なければ全くの第三者に入ってもらっても良いのかもしれません。私にお声掛けいただければ喜んでサポートさせていただきます(笑)。

今回、このような話題にしてみたのは、非常に温厚で人格者である経営者の方かこのような話を聞かせて頂いたので、このようなことでも私が以前悩んでいたようなことで困っていらっしゃるんだなぁ、と思ったためです。

私も過去の経験を踏まえて、現在自分を変えたい、と思っている方をコーチ、メンター、カウンセラーとしてサポートさせていただいています。目標はあるのになかなか変われない、続けられない、という方、是非一緒に取り組んでみませんか。お気軽にお問い合わせください。

こちらでも軽く自己紹介しています。⇒コーチ探せる事業継承面門ネットTruly App

Twitterでも軽く呟いています。

関連記事

  • 関連記事
  • おすすめ記事
  • 特集記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

TOP