N氏にお願いして色々、引きこもりのN君を連れ出す、もしくは呑む場を作って話しを聴く、ってことをしてもらいました。
もちろん、その内容を教えてもらったわけではないですが、職場内だけでなく、お客さんとの対応、日本側とのやり取りでストレスが溜まる、というか彼としては理不尽に感じることもあったようです。まぁ、海外で仕事しているとあるある、というか当たり前なんですけどね。それを上手く受け流すというか、発散する、というか。自分なりの対処法を持っていないといけないのですが、それがN君にはなかったようで。
シンガポールではローカルの部下もいるし、他部署の日本人駐在員もコロナや経費削減、ローカル化の波があって減っているので雑談や相談する相手がいない・・・。更にコロナ渦で外出自粛になるし彼の上司のM氏もあまり指示をしない、話しを聞かない、放任タイプなので・・・。過剰に干渉する上司も嫌ですが、赴任したばかりでいきなり放任されるのもそれはそれできついですよね。
そこでN氏が話しを聴きながら、頃合いを見て彼なりのアドバイスを色々してくれたそうです。所謂、メンター、というか仕事上のしがらみがない、評価にも関係ない人が話しを聴いてくれる、というのは良いですよね。N氏は年代的にもM氏と同じくらいだし、海外経験豊富、営業畑出身なのでお客さん対応(主に法人営業)、職場ではGM、今は社長にもなっていますので非常に頼れる安心できる話し相手ではないでしょうか。
しばらくしてN君も日本からも連絡が取れる様になって、自分なりのペースを掴んできたそうです。元々頭の良い子なので自分のペースさえ掴んでしまえば成果を上げられる人なのでそのシンガポール事務所としても結果が出てくるようになりました。
やがて、彼の上司が先に帰任し日本で室長をしていた人(M氏)が後任として赴任しました。N君はどちらかというとS氏よりもM氏に対して苦手意識があるので心配していましたが・・・。N君もかなり警戒していました(笑)。上司は選べませんからね・・・。
コメント