人にはそれぞれ個性があります。価値観が違ったり、当たり前、常識が違ったり。
なんとなく地域での個性もありますね。関東だったり関西だったり。道路事情では名古屋走りなんていう人がいたり(笑)。
日本は基本的に同一民族且つ教育体系がしっかりしているので日本人同士であればそこまでどうしても価値観が違う、と言われることはありません。当人同士は違う、と思うのでしょうが、他所の人から見ると同じに感じるでしょう。
自分の場合はアメリカ、シンガポールでの生活していることもありました。また、仕事上、海外の取引先、担当者と関わることが多くありました。そこで違うことが当たり前、と思うようになりました。
良く感じるのは時間に関して、仕事に対して、生活していて客に対してなどなど。ここで幾つかネタとして(笑)簡単に紹介してみますか。
時間
飛行機や電車、バスは微妙ですが定時運行が結構当たり前ですね。海外では時間は参考に過ぎません、と思うくらいルーズなところがあります。飛行機の搭乗開始時間、離陸時間は30分遅れくらいは定時?と思います。日本だと5分遅れるとアナウンスでお待たせして申し訳ありません、的な言葉がありますが。
家に業者さんが来る場合、日本だと〇〇日の□□時に行きます、と言われます。5分遅れると文句をいう人もいるし、遅れそうな場合は事前に電話入れたりします。
海外だと〇〇日の午前中に行きます、などと言われます。まずここがルーズ(笑)。で、実際に来るのは午後だったり。自分の時間が奪われますのであまり良い気はしません、やはり。
仕事関連
日本だと(私のいた職場だけかもしれませんが)、残業するのが当たり前、定時になって席を立つ人は殆どいませんでした。有休も年に5日は休みなさい、と国が言うほどみんな休みません。
海外では有休はみんな使い切ります。有休以外の公休(病欠、家族のための休暇)などもしっかり全て使い切ります。
最近は日本も変わってきていると思いますが、海外のレベルに対してはまだまだワーカーホリック、と思われる感じかと思います。
ジェスチャー
これは多様性か?と思いますが面白いので触れておきます。
例えば、相手の話しに相槌を打つ際、日本を始め首(頭)を前後、上下に振ります。所謂頷き、ですね。ある国では相槌を打つ際に首を横に振ります。日本だと、いやいや、って感じで否定する際のジェスチャーです。ここは全く反対ですね。
道徳観
日本は個人個人の道徳、倫理、原理原則で上手く成り立っているところが多いと思います。海外はあまりそれだけではなかなか噛み合いません。日本で言うと、品格、人徳の美徳が多いです。もちろん、海外でもそういう人は多くいます。ただ、そうでない人もそれなりにいて、生活しているとそうでない人と相対する機会が増えます。
なので海外では規則、ルール、法律、契約などが重視されますね。
多様性を受け入れる
『郷に入っては郷に従え』という諺があります。私の場合は海外、その国で生活するのでその国適合していくのが当たり前の感覚です。なので自分との違いを楽しむことも出来ました。
しかし、同じ職場、友達とちょっとした価値観の違いがあったりしませんか。それは地域によるものだったり、世代によるものだったり、バックグラウンドによるものだったり。教育体系、内容も年々変わっているのでこれ知ってるでしょ?ってものを知らなかったり逆に難でそれ知っているの?みたいな・・・。
まずはその違いをしっかりと理解することです。違いがある、ということを理解することです。コーチングのスキルでいうところの『認める』です。違いが分かればそれに対する「第3の案」を考えられます。一方が、特に先輩、上司の考えを後輩、部下へ押し付けると言いこともあるでしょうが、長い目で見るとそうでないことが多いです。所謂、押し付けがWin-LoseもしくはLose-Win。第3の案がWin-Winになりますね。Win-Winになる案がどうしてもなければNo Deal(取引しない)、にする、勇気があると尚良いです。
相手との違いがあると気付いた場合はその相手との上下関係に関わらずしっかり相手の話しを聞いて、その違いをしっかり理解する心掛けを持つだけでも相手との信頼関係に変化が表れます。信頼関係が出来れば仕事しやすいですし、成果も出やすいです。
が、その多様性を受け入れる、というのは一番難しいのかもしれません。その難しいことにトライしてみませんか?
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